経理のがっこう

ブログ「経理のがっこう」は、管理人のこれまでの実務経験から学び、感じた、会計をはじめとしたビジネススキルやビジネスマインドを中心に、1テーマ1話の形式で発信していきます。

あなたの会社は儲かってますか?

会社が儲かっているかどうかを判断する指標として、
一般的に「損益」を参考にすることが多いでしょう。
利益は財務諸表のひとつである「損益計算書」(
英語で profit and loss statement、略してP/Lといいます)に記載されています。
 
P/Lは売上高と費用、そしてそれらの差額である損益が記載されています。
売上高マイナス費用がプラスであれば利益、マイナスであれば損失ということです。
ですから、会社が儲かっているかどうかは、利益が生じているのか、
それとも損失が生じているのかを見ればわかります。
ただ、ここで少しややこしいのは、
一口に「損益」といっても○○利益(損失)というように、
いくつかに区分されて記載されていることです。
 
売上高から、税金を含むすべての費用を差し引いた後の利益を
(税引き後)当期純利益といいます。
すべての費用を差し引いた後に残った利益ですので、
いくつかの利益のなかでも最も金額が少なく、
会社が儲かっているかどうかの判断材料のひとつになります。
 
P/Lは、売上高からはじまり、いろいろな費用をマイナスして、
最後に(税引き後)当期純利益を記載するという形式になっています。
利益がいくつかに区分されるといいましたが、
それは(税引き後)当期純利益に至るまでの過程で、より詳細な区分を行い、
それぞれの段階でどのくらいの利益が生じているかを見ているのです。
 
P/Lに記載される利益は、
(税引き後)当期純利益を含めて全部で5つに区分されます。
売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引き前当期純利益
そして「(税引き後)当期純利益」の5つです。
それぞれの利益については別の回にあらためて書きますが、
(税引き後)当期純利益だけでなく、その他の利益をみることにより、
会社が何で儲かっているのか(または損しているのか)がわかるようになります。